前回は笑うことと免疫機能の関係のお話を書かせていただきました。
今回はストレスとの関係です。
ストレスに関する実験は人体には危険を伴うのでヒトではなく、マウスを使った実験が行われました(かわいそうですが)。
部屋の明るさや温度を人工的に変えてマウスにストレスを与えたところ、明るさと温度どちらでも免疫の抗体産生能が減少していました。
また、別の実験では電気刺激を与えられるマウスとそれを横で見ているマウスを比較しました。最初は痛みを与えられた電気刺激のマウスの免疫抗体産生が減少したのですが、回数を増やしていくと見ているマウスの方が著しい減少を示しました。電気刺激群は次第にストレスが軽減していきましたが、見ているマウスの群はストレスが増加する一方でした。
このようにストレスは身体的なものより心理的なものの方が有害であることが分かります。ストレスのない人生などはないと言われていますが、うまく付き合っていきたいですね。