病院に勤めていた17年半の間に多くの患者さんと出会いました。痛みを訴える患者さんもたくさんおられましたが、その多くの方々は天気が悪いと痛みが強くなるとよく言われました。
海外の大学の研究グループによりますと、気温よりも湿度の変化に痛みの程度が大きく関与するとの報告があります。湿度が高いと関節痛が増悪する傾向が強いということです。また、風の強い日や気圧が低い日なども湿度に次いで影響があるそうです。
ただ、そのメカニズムは現時点では不明で今後の解明に期待したいところです。原因はわかりませんが、天候に合わせて身体の負担を調節するためにはこのような現象も知っておきたいところです。
ベジタリアン十言うと何か健康に良さそうなイメージがあるかと思います。確かにベジタリアンは肉食が多い人と比べると狭心症や心筋梗塞などの虚血性心疾患を発症する確率は低いことが過去の研究で明らかになっています。
オックスフォード大学の研究機関で5年に渡り18万人の人を対象とした研究の結果、ベジタリアンは脳卒中を発症する確率が極めて高いとの結果がでました。
人は雑食、バランス良く何でも食べるのが一番良いと言うことでしょうか。
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前回は笑うことと免疫機能の関係のお話を書かせていただきました。
今回はストレスとの関係です。
ストレスに関する実験は人体には危険を伴うのでヒトではなく、マウスを使った実験が行われました(かわいそうですが)。
部屋の明るさや温度を人工的に変えてマウスにストレスを与えたところ、明るさと温度どちらでも免疫の抗体産生能が減少していました。
また、別の実験では電気刺激を与えられるマウスとそれを横で見ているマウスを比較しました。最初は痛みを与えられた電気刺激のマウスの免疫抗体産生が減少したのですが、回数を増やしていくと見ているマウスの方が著しい減少を示しました。電気刺激群は次第にストレスが軽減していきましたが、見ているマウスの群はストレスが増加する一方でした。
このようにストレスは身体的なものより心理的なものの方が有害であることが分かります。ストレスのない人生などはないと言われていますが、うまく付き合っていきたいですね。
大学時代に心理の勉強を少ししていました。ヒトには外界の病原菌が体内に入ってきた際、病原菌を攻撃し排除しようとする免疫機能というものが生まれた時から備わっています。それらは本人の意思とは関係なく自動的に働いていますが、最近ヒトの心理や感情によって影響を受けていることが分かってきたのです。
ある研究では落語を聴くことでリウマチの患者さんの免疫力が活性化し炎症症状が減少しました。また別の研究では吉本興業の公演を観た人はガン細胞を攻撃するナチュラルキラー細胞が増加していたという結果がでました。
このようにヒトの精神状態で免疫機能に大きな変化が生じます。
毎日楽しく笑いのある生活を送りたいものです。