コロナウィルスによる肺炎が猛威をふるっています。感染拡大はしばらく続きそうです。
アメリカではインフルエンザにより今シーズンは1万人を超える死者を出しているようです。日本でも毎年インフルエンザで亡くなられる方は多くいるそうです。高齢者や乳幼児は特にリスクが高いそうです。おそらく日本国内でもインフルエンザや風邪による死亡者の方が新型コロナウィルスよりも多くの犠牲者を出していると思います。新型コロナウィルスにのみ関心が集まってしまっていますが、インフルエンザも風邪も新型コロナウィルスも手洗い、うがい、咳エチケット、体調の管理というごく当たり前の対策が最も重要なのではないでしょうか。
イギリスの大学の研究グループによると中年で肥満であると認知症になるリスクが高まる可能性があるとの研究結果が出たそうです。50代半ばで体重が適正な数値を超えている人は適正な人に比べると15年後で20%以上認知症になるリスクが高まるとの事でした。
以前から歩行や運動量との関係は示唆されてきましたが、やはり体重も重要なファクターとなるようです。詳細な分析はまだこれからのようですが、健康のため、認知機能のため適正な食事と運動は意識して継続していきたいものです。。
前回は寝すぎると良くないというお話しでしたが、今回は寝不足に関するお話しです。
アメリカの睡眠に関する研究チームによるスタディでは一晩眠らずにいた人は通常通り睡眠をとった人に比べると明らかに認知機能の低下が認められたという結果が出たそうです。
検査では主に注意力に関するテストと複数の手順を行うことで完成する作業の2つが用いられました。
この結果、睡眠をとらなかったグループは注意力のテストでは3倍、複数手順の作業では2倍ミスが多かったとの事でした。
簡単なタスクでは大きな問題はないかもしれませんが、車の運転や機械の操作などは注意力も複雑な操作も必要です。適量、質の良い睡眠をとり、安全で事故のない生活を送りたいものですね。
寝る子は育つと言いますが、大人の場合は少し違うようです。中国の研究チームが3万人以上の成人を対象にした追跡調査で夜の睡眠時間が9時間以上の人は脳卒中になる可能性が高いという結果が得られたそうです。
また、昼寝も90分以上する人は脳卒中になりやすく、夜間9時間以上、昼寝も90分以上の睡眠をとる人はそうでない人に比べると85%もリスクが高くなるとの報告でした。
背景には睡眠時無呼吸症候群との関連が強いとの示唆もあるようです。睡眠は量よりも質が大切だと言われています。
中国から恐ろしい病気が日本に入ってきました。ニュースを賑わしている新型コロナウィルスによる肺炎です。
多くの患者さんは両側の肺を炎症で障害を受けているようです。ヒトからヒトへの感染もどうやらあるようです。まだインフルエンザも流行している時期でもあり、症状が熱発、咳嗽(せき)、筋肉痛などよく似ていることで診療にも混乱をきたすのではないでしょうか。
まずは感染の拡大を防ぐため感染者に近づかないこと、中国への渡航を自粛するなど各個人レベルでの予防の意識も重要になってくると思います。