10月になりとうとう消費税が増税されました。
先日は介護保険の単位が上がるという記事を書かせていただきましたが、医療費も増額されます。
私ども訪問看護ステーションもいくつかある請求金額のうち訪問看護管理療養費が上がります。
月の初めに算定される
機能強化型訪問看護管理療養費1は12400円⇒12530円
機能強化型訪問看護管理療養費2は 9400円⇒ 9500円
機能強化型訪問看護管理療養費3は 8400円⇒ 8470円
上記以外の場合は7400円⇒ 7440円
月の2日目以後は2980円⇒ 3000円
となります。これらも厚生労働省が決定した金額になります。
上記の金額を含めた医療費全体の内、利用者様の負担割合に応じて1割~3割の金額をご負担いただきます。
当事業所には理学療法士協会に認定された地域包括ケア推進リーダーの資格をもつスタッフがいます。
この地域包括ケアシステムは来る超高齢社会に備えて地域で医療・介護・看取りまでを実施していこうという趣旨があります。今の病院や施設の数では今後の高齢者や障害のある方を収容するにはあまりにも少ないということは明らかになっております。推計では40万人の医療・介護難民が出ると予想されています。
そこで在宅に医療・介護の現場を移し、高齢者や障害のある方々を支援していこうという考え方が生まれ、地域包括ケアシステムと名付けられました。
私ども轍は7年前から在宅での医療、介護に向き合い、どのような支援が有効で喜んでいただけるかを模索してまいりました。利用者様の尊厳を守り、自立した生活を支援できるよう努めて参ります。
対人援助の技術の一つでミラーリングというものがあります。これは相手のしぐさや姿勢を時には言葉や声色などを模倣する技術です。
相手が無意識に行うしぐさ。例えば髪をかき上げたり、腕を組んだり、人は会話の中で少なからず動きが生じます。これらの動きをさりげなく、あくまでも相手に悟られないように行うことで相手との信頼関係、専門用語でいうとラポールが形成しやすくなります。
初対面の人でも出身地が同じだったり、趣味が同じだったりすることで一気に打ち解けて心の距離が近くなることは日常でもよく経験されることです。
ただ、あからさまに行ったり、頻回に模倣することで相手に気づかれてしまうと逆効果になり、悪い印象を与えてしまう可能性もあります。
実行する際はくれぐれもご慎重に。
いよいよ10月から消費税が上がります。日常生活での買い物に大きな影響が出ると思われますが、介護保険の利用者様にも影響が出ます。
ほとんどのサービスで1回あたりのサービスが1単位から数単位上がります。金額にしますと10円~数十円になります。たくさんのサービスを利用されている利用者様は1か月で要する費用はそれだけ多くなると思います。
私どもの訪問看護ステーションも1回のサービスにつき1単位から2単位ほど増額になる利用者様がほとんどです。
厚生労働省が決定していることとは言え少し申し訳ない気持ちもありますが、今まで以上に良いサービスを提供し、利用者様やご家族、他の事業所の皆様に喜んでいただけるよう職員一同気持ちを引き締めて業務にあたりたいと思います。
当事業所では在宅でのリハビリにも力を入れています。理学療法士が3名在籍しており、利用者様のご自宅で運動機能の向上、日常生活での動作の改善、生活環境の向上等をお手伝いさせていただいております。
また、訪問看護師と連携し、利用者様の健康増進、病状悪化の予防にも努めています。
当事業所の理学療法士には呼吸療法認定士の資格を持っている者もおり、在宅での呼吸器リハビリも積極的に実施しております。当事業所が開設された頃はあまり在宅での呼吸器リハビリは普及していなかったため、堺市でも最も早く積極的に呼吸器リハビリを始めた事業所の一つではないかと思います。今までに多くの呼吸器疾患をもつ利用者様に関わらせていただき、色々な経験をさせていただきました。
呼吸器リハビリが必要な際は、是非ともご相談ください。